中学受験はゴールではない①
そんなことわかっている。当たり前だ。でも、それが抜け落ちてしまうのが中学受験だ。
2歳から教室に通ってくれたAちゃん。おしゃべりが大好きで笑顔のかわいい女の子。理解が早く、やる気に満ち、好奇心旺盛で色んなことにチャレンジする活発で賢い子。4年生になったとき、引っ越すことになり退室した。土台作りは終わり、中学受験にむけた実践的な学習が始まる時期だった。
引っ越し先で塾も決まり入塾テストの結果も素晴らしく、いいスタートがきれたと連絡をもらった。ところが、Aちゃんはだんだん、だんだんやる気を失くしていったそうだ。宿題も復習もやりたくない。塾のテストではいい結果が出せず、成績がどんどん落ちていく。という悪循環にはまってしまったと、お母さんから何度かSOSの電話を受けた。「せっかくいい頭脳を持っているのに生かそうとしない。お母さんの想いが伝わらず、反抗ばかりしている。」と。お母さんの悔しさも、歯がゆさもよくわかる。でも、Aちゃんの気持ちもよくわかる。勉強に気持ちが向かない。テストでいい結果が出ないのだからなおさら面白くない。この状態のAちゃんにお母さんの想いをぶつけても伝わるはずがない。まずはAちゃんとつまずいているところから一緒にやってみよう。押し付けず、あせらず、結果をすぐに求めずAちゃんの気持ちを第一に考えよう。と伝えた。わかっていたけどできなかったそうだ。今クラスが落ちたら志望校に向けた授業が受けられない。早く追いつかないとどんどん差が開く。そして、「叱るお母さんと反抗する娘」という親子関係が出来上がってしまった。


