思考型で行こう①

 「180kmの道のりを車で時速60kmで行くと何時間で着くでしょう。」これは、速さの問題です。時間を求めるので「時間=道のり÷速さ」という公式を使えば簡単です。小学校の教科書には速さの3公式として大きく載っていますし覚えるようにと教えられます。

 ですが、Go Up Kidsでは「時速60kmというのは、1時間に60km進むということ」ということは教えます。それだけです。あとは子どもたちが線分図をかいて解いていきます。公式を覚えて当てはめるのは簡単ですが覚えたことは簡単に忘れます。何より面白くありません。自分の力で解いた子は面白くて夢中になります。

 新幹線がトンネルを通過するのに何分かかる?池の周りを反対方向に歩くと何分で出会う?忘れ物した人を追いかけるのに何分かかる?なんていうのも図をかいて考えます。「1×2×3×…20の答えを5で割っていくと何回目で割れなくなるでしょう。」これもまず書き出してみます。

 どうなっているのかまずやってみる。それからこういうふうにすると速く解けるよというと、書き出した子は私の言っている意味が分かり「なるほど!」となるのです。自分の分かる情報をもとに試行錯誤した子と、書き出さずやり方を覚えてやればいいという子とどちらが賢くなるかは歴然です。