思考型で行こう③

 暗記型の子についてみてみましょう。この子たちは学校の成績は問題ありません。言われたことをよく聞き、きっちりこなすことができます。「よくできる子」「いい子」と言われる子たちです。でもそれだけではもったいなくはないですか。

 暗記型の子は「何か書いてみれば?」と言っても「何を書くの?」「習っていない」「忘れた」などと言って、考えているふりはしていますが、手が動きません。やり方を聞いてあとで何度も練習して覚えようと思っているのでしょうが、それでは、新しいことに出会う度にこの繰り返しでいつまでたっても積み上がっていきません。「正しい解き方を聞いてそれを練習することが勉強だ。」と思っているのかもしれません。 テキストを見れば解法が詳しく載っているし、YouTubeでの解説もある。解き方を教えてくれるものはたくさんあります。そうして学んだつもりでやってきたのに、複雑な応用になると全く手がでない。6年生になって急に分からなくなった。なんていう子をたくさん知っています。理由は簡単で暗記してきたものが複雑に絡まっているので単純なパターンが通用しなくなったことや、いろんなパターンが整理できなくなったことが原因です。