巧緻性とは

 巧緻性とは「塗る」「切る」「折る」「貼る」「結ぶ」などの手先の器用さのことです。はさみやのりなどの道具を上手に使いこなすことも含まれます。

「第二の脳」といわれる神経が集中している指先を動かすことは、幼児期に欠かせない取り組みの一つです。指先を上手に使えるようになると様々なことにチャレンジしようという意欲がわいてきます。そのため、知的好奇心が旺盛で、周りとのコミュニケーション能力も高いと言われています。また、就学前の子供の計算能力には手指の巧緻性が関係しているとの発表もされています。落ち着いてじっくり考えたり、一つのことをやり遂げる力も巧緻性と大きく関係しています。

 簡単に身につくものではなく日々の練習と経験の積み重ねが必要です。レッスンで教材の出し入れも子どもたちが自分で行うのはこのためです。 はさみは、『グーパー』と声をかけながら、ゆっくり切るところから始めます。線の上に、はさみがきたのを確認してからからゆっくりゆっくり切ります。1回切り→直線→曲線→形とレベルアップしていきます。はさみがまだ難しい子はパンチで穴をあけるところから始めます。丸を付けてあるところを狙って落ち着いて取り組みます。

 シール貼り、のり、紐通し、折り紙、塗り絵、靴紐結びと様々な巧緻性向上のための取り組みを用意しています。 お母さんたちは、はがゆい思いもあることでしょうが、教室だからこそあきらめずに取り組めます。根気強く培っていきましょうね。